昨日の14日、TDL(ディズニー)から帰るバスが事故を起こした。
幸いにも死者はいなかったが重傷を負った人はいるようで、完全に安心できるとはいえない状況です。
例によって、バスの運転手は11日間連続勤務ということで「働き過ぎによる居眠り運転では?」という意見も聞かれる。
今回の事故を起こした運転手が所属するロウズ観光(ウィラーエクスプレス関東が委託して運行)は
「勤務前に8時間以上の休憩をとっているため、法的に問題はない」とのコメントをしている。
う~ん、問題は法律を守っているかどうかだけじゃない気がするんですけど…(^_^;)
法律守ってても乗ってる人を安全に届けられないのでは意味が無いですよね。
これまでのバス事故
今回だけでなく過去にも同じような事故は多数起きている。有名なところをまとめてみた。
まずは記憶に新しいところとして2012年の4月に起きた事故を紹介しよう。
関越自動車道高速バス居眠り運転事故
群馬県の藤岡ジャンクション付近で起きた事故
乗客7人が死亡し、乗客と乗員をあわせた39人が重軽傷を負った大きな事故だった。
ちなみに、この事故をキッカケとして高速ツアーバスというものは廃止になり、高速路線バスになった。
事故の原因は運転手の居眠り。何日間も連続で勤務していたかどうかは分からないが、事故にあった乗客の証言では「事故直前の休憩時間中にはハンドルにうつ伏せで寝ていた」というものがあり、運転手の過酷な労働状況がうかがえる。
2015/06/04 新潟観光バス事故
これは観光バス側に非はない事故なのですが紹介しておきます
事故の概要としては、Uターンしようと思った乗用車がバスの側面に激突。
衝突を回避しようとしたバスは左にハンドルを切ったが、歩道の植え込みを乗り越え、信号機の柱部分に激突。
双方の運転手にケガはなかったものの、バスの乗客と添乗員の女性を含む21人は軽傷で病院に運ばれた後に手当を受けた。というものです。
バスはサイズが大きいので回避行動をとったとしても、他のものにぶつかる可能性は高くなりますね。
この件では乗用車を運転していた男性が罪に問われるかもしれませんね。
愛知県で起きた事故
愛知県・一宮市大和町の一宮ジャンクション近くで観光バスが対向車線に突っ込み、多重交通事故を起こした。
原因はやはり居眠り…マジでやめて欲しい
そして問題なのはこの事故がこの日2回めの事故だったということ。
一回目の事故の時は「山の景色に見とれていた」とのことで、乗客側からしたらたまったもんじゃない。
これらの事故とは別に過去3度処分を受けているということも明らかになった。
だれでも間違いは犯すし、処分を受けたからその仕事を即やめなければいけないということではないけど
人の命を預かるような職業の人達にはもっと自覚がないといけないです。
騷がれ始める前から事故はたびたび起きていた
最近バス事故について特に騷がれるようになってきたのは、コンプライアンスの徹底などが浸透してきたせいもあると思います。
しかし、こうして騷がれ始める前からバス事故というのは度々起きているのです。
2007年に起きた吹田での事故の概要は以下のとおり。
スキーバスの運転手の居眠りにより、大阪モノレールの高架支柱に激突し添乗員が死亡、乗員乗客25人が重軽傷を負った事件。
後に運転手が当時の法定労働時間を超過した状態でバスを運転していたことが発覚。
この会社は今でも存続していて、この事故を教訓とし「安心・安全・無理をしない・させない」をモットーに営業している。
超過労働するということは人手不足なのか?
子供の頃になりたい職業で人気の印象がありますが、バスの運転手ってそんなになり手がいないのでしょうか?
人手不足であることは確かなのでしょうが、それは会社側に人を雇う余裕が無いという場合もありそうです。
むしろコチラの理由のほうが強いかもしれません。
失われた10年とか不況とか言われて久しいですが、超過勤務しなきゃいけないような状況になる前に本業以外でも収入が入ってくるような状況を作るべきですね。
これは企業でも個人でも言えることです。
会社の給料に頼るだけでなく、自分で稼ぐ力を身につけることが大切です。