イギリスの覆面アーティスト「バンクシー」の作品を巡ってパレスチナ自治区ガザで一悶着あったようです。
僕の中では、バンクシーといえば人ん家の外壁に知らない内にすごい絵を書いていく人、という印象しかないのですが、どういうことでしょう?
事の始まり
今回問題になった作品はバンクシーが2月にガザ地区をおとずれ、残していった作品。
人んちのトビラに頭を抱えた女神の絵を残したバンクシー。
この扉がついた家にすんでいる男性はバンクシー作品の価値を知らなかったため、他の男性に700シェケル(日本円で約2万円くらい)で売却してしまったとのこと。
しかし、あとからバンクシー作品の価値(相場?)を知ったことから「2万とか詐欺だろ!訴えるわ!!」とキレた。
しかし、ゆずってもらった方の男性も引かない。「こっちには自分が所有者だと証明できる書類がある!」と徹底抗戦の構え。収集がつかないので、いったん警察が押収ということになったそうな。
バンクシー作品の価値
バンクシーのことをあまり知らない方(僕を含む)のために説明すると、バンクシーの作品は数十万ドル(日本円に換算すると数千万円)で取引されるのが相場。
バンクシーはイギリスの覆面アーティストで、だーれも見てないスキに作品を完成させ去っていく。あなたの家の外壁や玄関の扉に明日バンクシーの作品がないとも限らないのだ!
作風はアナーキーなものが多い。反政府、反体制、社会風刺など様々で、そういったものが好きな人からも絶大な人気があるのだそう。
ただ外壁などに作品を残すことから、ただの落書きと思われて市当局に清掃されてなくなってしまう例もあるという。せっかく書いたのにもったいない…。
今後どうなっていくのか?
恐らく警察が間に入って話し合いということになると思います。日本などでは弁護士を立てて落とし所を探っていくことになると思いますが、ガザ地区ではどうなるのか?
パレスチナの弁護士といえばラジ・スラーニ氏が有名ですが、パレスチナに住む人々は弁護士などを雇うお金があるのか?
思想・文化・法律が日本とは異なる地ですからかなり泥沼化しそうではありますよね?
まとめと教訓
やはり無知は損をしますね。扉の所有者だった人がバンクシー作品の価値を知っていれば2万程度で譲らなかったはずですし。
そしてお金の教育をうけていない人はお金の奴隷になってしまうというか、お金に心を奪われて、お金に振り回される立場になってしまうということ。
人の欲はつきないが、お金に対する正しい認識を持ちたいものです。