「おいおい、ゴジラかよ。」
「また、怪獣どうしが闘って日本が巻き込まれるみたいなやつだろ……」
シン・ゴジラの予告CMなどをみてこんな感想を持ったなら即、映画館に観に行くべきである。
それほど面白かった。僕が上記のようなイメージを持ってみたからハードル下がってただけかもしれないけどね……
とりあえずどんなトコが面白かったか書いてみようと思います。
いろいろな方面に皮肉がきいてる
とにかく「ここがヘンだよ日本国」といった感じで、色んな物が揶揄されていく。
国の意思決定プロセスの稚拙さ、政治家のお役所仕事感、ほんとうに必要な情報を集めるより瑣末なことを優先してしまう政治家、首相の優柔不断さ、外交の弱腰さ、非常事態でも自分の国の利益を考えるアメリカ、などなど。
かなりいろんな方面を皮肉っているように感じた。
それを単に見せられるだけだと小難しい感じがしちゃうけど、会話のテンポがめちゃくちゃ良くて分かりやすい。
丁寧に皮肉っていく。政治家どうしのやり取りは無能すぎてちょっと笑っちゃうくらい。
まぁ、デフォルメさてるとは思う。でもこれがマジだったら日本は笑えるけどちょっとヤバイ。
なんか有名な俳優がチョイ役でたくさん出ている
いろいろな俳優さんがチョイ役で出ていて探すのも面白い。
スタッフロール見たらこんな人でてたか?みたいな人がかならずいるはず。
これは実際見て探してみてほしい。
ボクが鑑賞後のスタッフロールを見ていて「こんな人でてた?」と思ったのがKREVAと野村萬斎。
「いや、いたか?」と思い調べてみるとKREVAは自衛隊員として出演していた。
そして野村萬斎はなんとゴジラの中の人だった!
いや、それは分からないよ!www
これから映画は絶対に事前情報いれないで見に行こうと思った瞬間でした。
音楽や演出がエヴァ?
映像の演出や音楽がエヴァっぽいのは監督が庵野秀明だからでしょうね。
画に文字が重なっていたり、自衛隊出撃時の音楽が完全にエヴァのDecisive Battleのイントロだったりでエヴァンゲリオン好きは「オッ!」と思えるところがあるはずです。
他にもカット割りや構図が面白い箇所があるのですが、もしかしたら初期ゴジラ作品のオマージュとかだったりするのかも。
昔のゴジラを知っている人もニヤリと出来る内容になっているのかもね。
何だかんだで考えさせられる
東京が大きな災害にさらされたときに日本って国はどうなっちゃうんだろう?
東北や九州の震災を体験してそんなことを考えた人は多いはずです。
今回のシン・ゴジラではゴジラがお馴染みの放射能を吐く前に、大量の炎を地面に向かって吐く描写があるんですね。
地面に向かって吐かれた炎はビルとビルの隙間を放射状にかけ巡りながら家や車、ビルを破壊していきます。
なんかこの炎は大津波を表現しているのかな?と思いました。
シン・ゴジラではかなりボロボロになりながらも「希望を持っていこう!生きねばならん!」というようなまとめでしたが、今一度、日本という国の中央が大災害の被害をうけた場合どうすれば良いのかということを考えさせられます。
まとめと蛇足
とにかく単なる怪獣映画ではなく、大人が見て何かを感じられる映画だったと思います。
逆に子供はつまらないかもwww
ちょっとしたセリフ、ぼそっとつぶやいたセリフ、思わず吐き捨てたようなセリフの中にハッとさせられるものがありました。
あ、あと石原さとみと余貴美子が相変わらず美しいですwww
男はそれ目当てで行ってもいいよ。
あとね、最初にゴジラ出てきたとき「ゴ……ジラ…?」ってなると思います。
キモすぎてね。www ゴジラっていうかキモラです。