創業は昭和14年という老舗中の老舗、目黒のとんかつ屋「とんき」に行ってきました。場所は目黒駅から徒歩5分程度。近所には有名な芸能事務所ホリプロもあります。
ロースとヒレと串かつ
大きな引き戸を開けると、まずビックリするのは店内の広さ。とんかつ屋の広さじゃない!
そして、そこに設置された大きなコの字型のテーブル(お寿司屋さんみたいな感じです)恐らく30~40人位座れます。
そしてテーブルに付いた人と同じくらいの待機客。なんじゃこりゃ!店内に入るとまずは人数と注文メニューを聞かれます。「ロースとヒレ、串かつどれになさいます?」と職人さんに聞かれるので迷わずロースを注文。
待機しているお客さんの数からして相当待つことを覚悟したが、1人で行ったせいか15分程度でテーブルに座れた。厨房の中は完全に分業制で、注文を取る人、お皿などを用意する人、粉と卵を付ける人、揚げる人、とんかつを切る人と効率よく多くの注文を捌ける体勢になっている。
途中で電話の予約注文なんかも入ってくるようで、素人から見たら修羅場そのものなのに職人さんたちは笑顔でお仕事。プ、プロだ!
とんかつが来たぞー!!!
これがロースとんかつ定食(1900円)だ。写真では切れてしまっているが、右の方にちょこっと写っているのがお椀です。ちゃんとした写真が撮れてなくて申し訳ない。しかし、このお椀の中身が店の広さ以上に僕を驚愕させてくれることになる…
「う~ん…ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった」
お椀のフタを開けた瞬間、「孤独のグルメ」の井之頭五郎のこのセリフが頭をよぎった。お椀の中身は角切りの豚肉と長ネギ。自分で選んだわけじゃないので、ダブったのは自分の責任ではないのだが。正直「う~ん…」というのが正直なところ。…だったのだが
ゥ ン ま あ あ ~ い!!
うまい、完全にうまいんです。とんかつは衣もサクッとザクッの間の調度いい感じ。脂も甘くていい雰囲気を演出している。つけ合わせのお新香も箸休めにいい感じ。そしてお椀がサイコーにいいのである。味噌汁とお澄ましの間の子ような絶妙さで豚のだしが出ているのか、とんかつに負けないしっかりとした味になっている。「豚ダブってんじゃねぇか」とか思っていた自分が恥ずかしすぎる!
美味しすぎて15分ぐらいで食べ終わってしまったのだが、その間にキャベツの無料おかわりを一回した。そうキャベツは無料でおかわりできるんです。「美○しんぼ」では山岡が「キャベツ無料なんて逆に迷惑」とか言ってましたが、僕はスーパーウェルカム状態でした。
とんかつとんき、いちどは足を運んでみたい店である。
とんき目黒店
http://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13002040/