この称号があれば一生安泰?人間国宝のなり方解説!

金箔の太陽

”ある称号”それは……

ある称号とは「人間国宝」のことです。そんな簡単になれないだろ!!とお思いかもしれませんが、超ニッチなところを狙っていくことで、能や歌舞伎などのポピュラーなものよりも人間国宝の称号が手に入りやすいという話を聞いたことがあります。

ではどんな技術を極めると人間国宝の称号が早めにもらえるのか?ちょっと調べてみたので参考にしてみてください。

人間国宝とは?

なんかスゴイ人、というぐらいの認識しか僕にはないのですが調べてみるとやっぱりすごかった!

人間国宝とは重要無形文化財保持者のことで、簡単に言うと”すごい技術を持っていて、その技術を体現できる人”ということになります。

あながち認識は間違っていなかったのが嬉しい!そしてなんと人間国宝には年200万円の特別助成金が出るそうで、地方ならそれだけで暮らしていけそうです。

助成金は後継者を育てるために使うという名目なのですが、後継者がいないのではしょうがない!

しかも自分の作品は高く売れるので下手に就職するよりいいんじゃないかと思っています。

芸能系より職人系をねらう

冒頭で述べたとおり、能や歌舞伎などの芸能系で人間国宝を目指そうと思うとその道のりはかなり厳しいです。

第一、歌舞伎などはほとんどその家系に生まれないと役者になるのさえ難しい。よって手っ取り早く人間国宝の称号を受けるには”職人系”の技術をみにつけ、極めていくのが最短ルートと言えます。

そして、その中でも後継者不足だったり後継者が全くいないようなものを狙っていくのです。

どんな職人を目指せばいいのか?

では、どんな職人さんのところが後継者不足なのか?ざっと調べてみました。もちろんこの他にも後継者問題で悩んでいる職人仕事があると思うので、自力で探してみてください。

・撥鏤(ばちる)

撥鏤とは象牙を加工する技法。帯留めや琵琶のバチ(ギターでいうところのピックのようなもの)、刀子(とうす:小刀みたいなもの)などに用いられる。

まず象牙を染料で染めてから彫って加工していくそうです。

・截金(きりかね)

こちらはウィキペディアに詳細が書かれていたので引用。いまは弟子志願の人が増えたのかもしれない。

截金(きりかね、切金)は、細金(ほそがね)とも呼ばれ金箔・銀箔・プラチナ箔を数枚焼き合わせ細く直線状に切ったものを、筆と接着剤を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法である。細い線状の截金と、三角形・菱形・丸型などの形に切った截箔・切箔(きりはく)、箔をある形に截り透かした裁文(さいもん)、これらを単独あるいは組み合わせて表した文様を截金文様と呼ぶ。日本においては特に仏像・仏画の衣や装身具を荘厳するために発達してきた[1]。現代では工芸品として利用されることも多く、京都市の伝統産業として京の手しごと工芸品に認定されている。

・伊勢型紙糸入れ

着物生地など、柄や模様のある生地に均等に染色していくために使う道具を伊勢型紙といい、糸入れはこの型紙を補強するための技術なのだそう。

伊勢型紙の90%は三重県鈴鹿市で作られているそうなので、弟子入りするなら三重県へ行ってみるとイイかも。

・土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)

和紙のこと。手すきの和紙では世界一薄いのに耐水性がバツグンで、海外でも文化財の修復などに使われたりしている。

別名「かげろうの羽」。文化財の修復以外にもちぎり絵の材料になったり名刺になったりと大活躍。

失われていく伝統技術

日本の技術は世界でも大絶賛されるほど、繊細で精巧なものですが後継者がいない問題に悩まされています。(コレはどこの国も同じかもしれないですが)

職人系の人間国宝を目指すことは日本に古くから伝わる伝統技術を守っていくことにもつながりますので、手先の器用さに自信があったり職人仕事に興味のある方なんかは参考にしてみてください。