長い間議論が続けられ、個人的に正しい答えはないと思っているのが死刑制度に関する問題です。
昨夜のTVタックルにてビートたけしは「オレは死刑廃止論者なんだけど…」話していました。
その理由を、生きていく努力をさせなければいけない、農業をさせたりして”生きていくことはこれだけ大変なんだ”ということを分からせなければいけない、と話していました。
人を殺害した理由を「もう生きるのが嫌になった、誰でもよかった」と語ったりする容疑者がいたりするので、こういった人達に生きていく大変さを分からせるためという発言だと解釈しました。
なので、賛成派・反対派がどんな理由でそう思っているのかをまとめてみました。
死刑賛成派の意見
すごく乱暴にまとめますが、死刑賛成派の人たちの意見をまとめると「人を殺したような奴は許せない」ということになると思いますが、
やはり人によって意見の違いがありますので、まずは賛成派の意見をまとめてお送りします。
残虐な殺人犯を許すことは出来ないという正義感だけではない
・小藪千豊(芸人)
まずはこちらの動画をご覧ください。
ボクがダラダラと文章で書くより、わかりやすかったと思います。
被害者遺族の心情を考えると、死刑もやむなしと思うという感情的な理由がひとつ。
そして、死刑というものが罰として設定されていることにより犯罪発生率の低下・犯罪行為そのものの抑止につながる。
というのが賛成派の意見の大部分を占めているようです。
反対派にくらべて賛成派というのを探すのは難しかったです。小藪さんの他には櫻井よしこさん、ダウンタウンの松本人志さんなどが賛成派として挙げられていました。
反対派以外の人たちがすべて賛成派というわけではないと思いますが、犯罪者とはいえ人を殺すことに賛成しているというイメージが有るためか、声高に発言する人は限られているようですね。
反対派の意見
賛成派にくらべて、反対派は多く見つけることが出来ました。
「死刑廃止info!」
というサイトがあるので、興味ある方はそちらも合わせて覗いてみるといいと思います。
反対派も理由は様々
反対派の意見はほんとうに様々です。簡単にまとめたものなので各人の全文メッセージを見たい方はネットで探してみてください。
- 刑務官の立場にたって考えてみると出来ない (雨宮処凛・作家)
- 死刑囚にも人権がある(憲法の観点から考えて) (伊藤真・伊藤塾塾長)
- 死刑は犯罪抑止力にはならない、冤罪の可能性もある (亀井静香・政治家)
- 命というのは神から賜ったもの、更生の余地はある (白柳誠一・カトリック枢機卿)
- 戦争と死刑は国家が行う「合法殺人」 (高橋哲哉・東京大学大学院教授)
- 人が人を殺すことに変わりない。私は100歳満期懲役刑という刑はどうかと考えています。(戸谷喜一・元刑務官)
- 加害者の心からの謝罪、 そして再び罪を犯してほしくないということ。事件直後はそう考えられないかもしれないけど。(山口由美子・西鉄バスジャック事件被害者)
いろいろな立場を経験された人が、それぞれの立場から考えた廃止理由という感じですね。
ボク自身が大切な人を亡くしたとして反対派の人達のように考えられるかと言ったら、かなり自信がありません。
実際に反対派の人達の中にも「自分が被害者遺族の立場になったらわからない」と言及している人もいます。
難しい問題ですが、あなたはどう考えますか?